【劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜】の感想とレビュー!

「劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」メインビジュアル
「劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」公式サイトより引用

この記事を読むのに必要な時間は約 21 分です。

アニメ「響け!ユーフォニアム」の一期を総集編にした、映画「劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」。

とても素晴らしい作品なので感想とレビューをしたいと思います!

私はU-NEXTの無料トライアル期間中に、この作品が、見放題で放送されている事がきっかけで観てみました。

TV放送当時は、気になっていたくらいで観てはいなかったのですが、これを機に、観てみよう!かと思ったらとても素晴らしい作品でお気に入りの作品となりました!

ちなみに私は吹奏楽の経験もなく原作を読んだりもしていませんが、アニメをU-NEXT
で全話見た後にこの映画を見ました。

この記事は、

  • 映画全体のストーリーが知りたい!
  • アニメは観ておらず、映画から観た場合でも映画を楽しめるの?

という事を知りたい方だけ読んで見てください!
個人レベルの考察も入りますが、どうぞお手柔らかにお願いいたします!

総評
弱小吹奏楽部とともに、主人公の成長を描いていく青春群像劇。
京都アニメーションならではの細かいキャラクターの描写や作画がとても美しく、リアリティのある高校生の青春を描いている。金管楽器の描き込みからセリフに頼らない「音楽で語る表現」もとてもわかりやすく心地の良いものとなっている。
しかし、音楽部分に力を入れたあまり、アニメ版を観ていない人はキャラクター同士の関係性まで深く理解ができないと思うので、「響け!ユーフォニアム」の良さが全て伝わらないかもしれません。
良かったところ
  • 作画や演出が素晴らしい。京都アニメーション作品ならではの表現技法が用いられている。
  • 終盤約10分間に及ぶオーケストラによる演奏シーンは実際に演奏した音源を使っているので圧巻!
  • 演奏以外にも青春時代の学生ならではの葛藤や青春群像劇も繊細に表現されている。
  • 黄前久美子役の黒沢ともよさんの演技が本当にすごい
残念なところ
  • 総集編のため、カットされている部分があり話がわかりづらいところがある
  • ちょっと百合っぽい表現が入る

【劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜】の公式に掲載されているあらすじ

――くやしくって死にそう。

黄前久美子は中学3年の吹奏楽コンクールで見た高坂麗奈の涙を忘れられないままでいた。
高校に進学した久美子は加藤葉月、川島緑輝に誘われて吹奏楽部に入部するが、
肝心な吹奏楽部の演奏はお世辞にも上手とは言えなくて……。

しかし、吹奏楽部に新しい顧問・滝昇がやって来たことによって状況は一変する。
滝のスパルタ指導に反発しつつも、少しずつ上手くなっていく様子に自信を持つ部員たち。
久美子も少しずつではあるが、麗奈との距離を縮めていった。

サンライズフェスティバル、コンクールメンバーを決めるオーディション……。
数々の試練を乗り越えた吹奏楽部は吹奏楽コンクール京都府大会に臨む――。

「劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」公式サイトより引用

【劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜】の全体の流れ(もろネタバレ)

少し省いている箇所もあります。

  • 中学生時代〜吹奏楽部入部編
    前途多難な吹奏楽部
    久美子の入学シーン

    久美子の入学シーン
    TVアニメ「響け!ユーフォニアム」公式サイトより引用

    中学の吹奏楽コンクールでの「ダメ金」でも嬉しかった久美子。
    同級生の麗奈の「悔しくて死にそう」という言葉が忘れられないまま、北宇治高等学校へ進学。

    そこでクラスメイトの加藤葉月、川島緑輝に誘われて吹奏楽部に入部する。
    しかし、なぜか中学時代の同級生、高坂麗奈も同じ高校にいて吹奏楽部へ入部をすることに。

    悩んだ挙句、吹奏楽部に入部した久美子たち。
    個性的な先輩・あすかに振り回されながらも、自分の担当楽器が無事に決まる。

    滝先生登場

    滝先生登場
    TVアニメ「響け!ユーフォニアム」公式サイトより引用

    そこで、吹奏楽部顧問として現れた滝昇。
    今年の目標を多数決で全国大会出場を目標に活動していくことになる。

    しかし、吹奏楽部メンバーの合奏クオリティに呆れ、指導以前の問題、合奏できる様になるまではパート練習をしてくれとのこと。

    滝先生の指導方法に不満を持つ吹奏楽部だったが、サンライズフェスティバルに出場する為、滝先生の特訓に従うことに。
    だが、逆にその不満が、みんなの団結力へと変わり、演奏のクオリティが以前とは明らかに違っていた。

    久美子たち吹奏楽部は滝先生に認められ、サンライズフェスティバルの出場を手にしたのだった。

  • サンライズフェスティバル編〜お祭り編〜オーディション編
    不穏なオーディション

    無事、サンライズフェスティバルを終え、夏のコンクールの練習が始まった。
    しかし今年からはコンクールメンバーがオーディションで選ばれることになった。

    オーディション、そしてコンクールに向けて部員たちも練習に熱が入る。

    そんな時、久美子は塚本秀一にあがた祭りに誘われる。
    しかし、なぜか久美子はその場を通りがかった麗奈とお祭りに行くことになる…。

    あがた祭りで白いワンピースを着て現れた麗奈

    あがた祭りで白いワンピースを着て現れた麗奈
    TVアニメ「響け!ユーフォニアム」公式サイトより引用

    性格の悪い久美子と遊んでみたかったという麗奈。
    そこで久美子は麗奈の想いを知ることとなり、二人は一層仲が深まったのであった。

    コンクールメンバーを決めるオーディションの日がやって来た。
    3年生も1年生も関係なく審査される場で、部員たちは自分の力を発揮しなければならない。

    それから数日が過ぎ、合格者が決定した。
    そしてトランペットのソロパートは高坂麗奈に決定する。

  • 再オーディション編〜コンクール練習編
    正々堂々、再オーディション

    ある時、滝先生と麗奈が知り合いだと言う噂が流れ始める。

    それがきっかけでオーディションで滝が麗奈を贔屓したのではと部員たちの間で噂が広がっていた。
    それにともなって、部の雰囲気は悪くなり、滝先生と麗奈への不信感は強まるばかり。

    3年生の中世古香織を想う、2年生の吉川優子はオーディションの結果を不服として、麗奈と対立する。

    対立する麗奈と優子

    対立する麗奈と優子
    TVアニメ「響け!ユーフォニアム」公式サイトより引用

    しかし滝先生の提案によって再オーディションを行うこととなる。
    最後のコンクールでソロパートを吹きたい3年生の中世古香織は静かに手を挙げ、再オーディションを希望する。

    オーディション当日、久美子は優子と麗奈が話しているのを見かける。
    麗奈に「わざと負けてほしい」と懇願する優子。しかし「私には関係ない」と突っぱねる麗奈。

    再オーディションをする麗奈と香織

    再オーディションをする麗奈と香織
    TVアニメ「響け!ユーフォニアム」公式サイトより引用

    オーディションでは圧巻の演奏力を見せつける麗奈。
    香織も「ソロは高坂さんが吹くべきだと思います。」と納得する。

    コンクールまであと少し。
    そんな時期に合奏でいきなり違うパートのフレーズを吹くよう言われた久美子。

    しかし、難しくてなかなか上手く吹くことができず、パートを外されてしまう。
    その夜、久美子は初めて中学時代に「悔しくて死にそう」と言った麗奈の気持ちを理解することになる。

  • 〜吹奏楽コンクール京都府大会編
    青春の全てをかけた12分
    コンクールでの演奏シーン

    コンクールでの演奏シーン
    TVアニメ「響け!ユーフォニアム」公式サイトより引用

    学校に携帯を忘れた久美子は学校へ戻り、滝先生と会話をする。
    そして、吹けなかったフレーズは次の関西大会までに吹ける様にと。

    コンクール当日、これまでたくさん練習をしてきたが、舞台で演奏できる時間は“たった”12分間。
    吹奏楽部員たちはその12分のために青春のすべてをかけて練習してきた。

    果たして関西大会へ出場できるのか…?
    ここからのオーケストラによる演奏は是非、作品を観て聞いて観てください!

【劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜】の感想!

こちらの作品は、TVアニメ第一期「響け!ユーフォニアム」のシナリオを追った総集編です。
「全国大会を目指した、弱小吹奏楽部の青春群像劇」。

  • 何かを頑張ったことのある人
  • 今現在頑張っていることがある人
  • 頑張ったけど悔しい思いをした人

こう言った経験をしてきた人なら、間違いなく感動できる作品だと思います。

楽器でもスポーツでも仕事だとしても、「上達・成長」を意識する上では、誰しもが思ったことのある「上手くなりたい」という気持ち。
作中では久美子がユーフォパートから外される後に来る「名シーン」なのですが、久美子役の黒沢ともよさんの気持ちの入りようが本当にすごい…。

また、この作品を見て、自分ってまだまだだな。もっと頑張れるんじゃないか。
私をそんな気持ちにさせてくれた大切な作品です。

ルーク
久美子の熱く真っ直ぐな感情に何度、感情を揺さぶられたことか…。

【見所1】京都アニメーションの作画が素晴らしい

キャラクターの仕草から、楽器の細かい描写や背景など、そういった細かい一つ一つがこの「響け!ユーフォニアム」というアニメーションを高いレベルまで昇華してくれています。

コンクール本番前の麗奈が久美子に髪を結ってもらうシーンも、何気ないシーンの一コマかも知れませんが、髪をまとめる、かきあげる、結ぶといった実際の工程に基づいた細かい描写が「流石、京都アニメーション」と思いました。

演奏シーンの指の動きを、音の重なりもかなりこだわっているそうで、本当に演奏会を聴きにきているかのような臨場感。

実際にオーケストラの演奏会に行ってみようと思わされる程に、アニメーション作品という一言で終わらせるには勿体無い作品です。

【見所2】アニメーションに引けを取らない音楽

劇場版ということもありますが、演奏シーンがアニメ版よりもグレードアップしています!
サンライズフェスティバルでの演奏シーンや、第1期の名シーンの一つでもある、再オーディションの麗奈と香織のソロトランペットシーン。

そして最後のコンクールシーン。

ルーク
ここは劇場で聞きたかったなー!

【見所3】夜のあがた祭での「愛の告白」

それまで一切と言っていいほど話す事が無かった久美子と麗奈が腹を割って話し、お互いに共感を得て、下の名前で呼び合うほど、一気に距離が縮まるシーン。

最初見たときは、「夜の街並みの作画すげぇな」って所にしか目がいってなかったんですが、葉月の告白と麗奈と久美子の愛の告白シーンが対比されていたんだということに気がつきました。

アニメ版では、葉月の楽器を秀一が軽々持ってくれた男らしさから、好意を抱き始めた葉月。
どうして好きになったのか、とか秀一のどこが好きだとか全く無しのど直球な告白。

一方、久美子の中学時代「本気で全国行けると思ってたの?」という発言で麗奈を傷つけてしまったと思っていた久美子だったが、その言葉がきっかけで麗奈は久美子に興味を持つようになった。

その性格が悪いとこも含めて久美子を愛していると。
これは確かに「愛の告白」だなーっと思いました!

劇場版では、葉月の告白シーン唐突すぎて必要あった?とも思ってたんですが、秀一への葉月の「好き」、久美子への麗奈の「愛」を対比させることによって、麗奈の愛の告白がより一層引き立つ演出をしていたんじゃないかと思いました。

【見所4】久美子の想いが溢れ出す「上手くなりたい」シーンは圧巻

滝先生から実質の戦力外通告を受けショックを受ける久美子。
久美子は「上手くなりたい」という気持ちが熱いほど止まらないのに、現実では上手くいってくれない。

「だからもっと上手くなりたい。誰にも負けたくない。」という想いがあふれ出します。

劇場版では、ここに至る経緯が5分ほどで纏められてしまっているため、好きなシーンだけにちょっと唐突感を感じました。
初めて見た人はちょっと感情が置いてけぼりになっちゃったかも?

アニメ十二話ではほぼ一話分をここに注ぎ込んでいます。
だから、この十二話を見たか、見ていないかでその後の久美子の「上手くなりたい」という想いへの感情移入が数段と違ってきます。

以下は劇場版ではカットされているシーンです。

滝先生から難しいパートを急遽、ユーフォニアムに吹いてもらう事を提案します。

難なくこなす同じユーフォパートのあすか先輩だが、久美子はなかなか上手く吹く事ができず、個人練習へ。
そこへ無言で麗奈が現れて何も言わずに練習に付き合ってくれます。

そこで久美子は「もっと上手くなりたい」「麗奈みたいに特別になりたい」という心情を吐露します。
そして鼻血が出るのにも気づかないくらい練習に没頭します。

久美子は麗奈の再オーディションでの音色を聞いた時から、「もっと上手くなりたい」という熱病に犯されてしまっていた。

再度、全体での音合わせを行うが、滝先生の「黄前さん、そこ難しいですか?」という発言に繋がります。

ここまでの練習を頑張ってきた描写と滝先生からの「戦力外通告」の悔しさがあるからこそ、この後の「上手くなりたい」シーンにより一層感動できるのです。

劇場版では、再録されているので、悲しさが倍増した素晴らしい演技になっていますが、個人的にはアニメ版のシーンの方が熱い感情がむき出しになっていて好きかな!

ルーク
黒沢ともよさんの感情をむき出しにする表現が好き!

【劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜】のここがちょっとイマイチ!?

ここからは個人的にちょっと残念だった部分を紹介します。

総集編なので、カット部分が多い

  • 序盤の緑輝の自己紹介のくだり
  • 丸々カットされていた葵先輩の退部
  • 麗奈と久美子の謝罪シーン
  • 久美子と姉・麻美子との関係性
  • 葉月が塚本に振られたその後の緑輝
  • あすか先輩のドス黒さ
  • 夏紀先輩と久美子のファミレスでのシーン

などなど…。

川島緑輝の名前が、本当は「サファイア」だけど恥ずかしいから「みどり」って呼んでくれとか、滝先生のきつい練習についていけず、自ら受験を選んで辞めていった葵先輩。

映画では唐突にお祭りに誘った葉月だが、アニメ版では緑輝との女子同士の盛り上がりがあってのあのシーンに繋がっているし、告白に失敗してしまった後に、緑輝が罪悪感を感じ演奏に集中できなくなった時のあすか先輩の「超どーでもいい」発言とか。

劇場版では伝わりづらいんだけど、夏紀先輩がまじでいい先輩なんだよね…。
久美子の過去のトラウマとか、夏紀先輩を差し置いてオーディションに合格してしまったけど、それをも吹き飛ばす夏紀先輩の良さが表現しきれてなかったのはちょっと残念でした。

ルーク
まあ今回は久美子と麗奈に焦点を当てたストーリーだし仕方ないんだけどね。

ちょっと百合っぽいシーンがある

原作からなのか、アニメからなのかはわかりませんが、久美子と麗奈が百合っぽく描かれるシーンがあります。(「愛の告白」シーンなど。)

もちろんそういう風に見える描写かも知れませんが、それほどお互いを信頼しているんだという、そのくらいの覚悟を持った「友情」を描写したシーンだと自分は思っています!

どちらにしても、自分は「ごちそうさまです^q^」って感じですが、そう言ったシーンを期待していない人には、ちょっと思う部分はあるかも知れません!

ルーク
カッコいいから自分は断然「麗奈」推し!

【劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜】の感想まとめ

アニメ第一期「響け!ユーフォニアム」の総集編なので、この映画を見れば大体のストーリーは追えると思います。
ですが、私は是非、アニメ版も観てもらいたい!と言うのが本音です!w

「劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」に関しては演奏シーンの尺が多めに取られていたので、映画館ならではの大スクリーンと、音響で聴くべき作品だと思います!僕も映画館で観たかった!

しかし、アニメ版には有って、総集編としてところどころカットされてしまっているシーンも、「響け!ユーフォニアム」と言う作品を本当に理解するために重要な要素が本当にいっぱいあるんです。

そう言った細かいところも観てもらえると、より一層、「響け!ユーフォニアム」と言う作品が味わい深い作品になると思っています!

ルーク
とは言っけど、自分も原作小説を読んでいないので、読まないといけないなぁと言う使命感に狩られてます!

響け!ユーフォニアムの関連動画配信情報

私の様に、気になっていたアニメがある人は、U-NEXTの様な動画配信サービスで色々なアニメ作品との素敵な出会いがあるので、本当にお勧めします!

響け!ユーフォニアムは現在U-NEXTで、アニメ第一期、第二期、劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜を見放題できます!

簡単な登録方法などをまとめた記事もありますので、興味がある方は是非見てみてください!
私と同じ様に、一度登録してしまったら、U-NEXT無しの生活には戻れないかも知れませんw

追伸:

素晴らしい作品を作って、私たちを楽しませてくれた京都アニメーションさんに悲しい出来事が起こってしまいました。

被害にあわれました皆様、ご遺族ならびに関係者の皆様に心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。

私も本当にショックで、この記事を書くことも悩みました。

ですが、私個人としてできる事は、募金や作品の購入、京都アニメーションさんの作品の素晴らしいところを紹介するといった些細なことしかできません。

ですが、製作者の方々が残してくれた素晴らしい作品をこれからも発信していきたいと思い、公開させていただきました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク